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2025年09月10日
【PEOPLE】“できる人が、できることを、できる範囲でやる” 近藤アキラ・タカシ/ 野遊びBros.[アウトドア物販]
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MARKETや街で今気になる人に話を聞く「PEOPLE」第16回は、アウトドアブランドの古着やグッズ販売などで人気のユニット「野遊びBros.」のお二人にお話をお聞きしました。

― いつもMARKETに出店いただき、ありがとうございます!最近益々にぎわっていますね!ところで「野遊びBros.」ということは、お二人は兄弟なんですか?
タカシ:はい。僕たちは実の兄弟です。年齢は3つ離れています。今回の取材場所に選ばせていただいた「MOOSE」さんのある名古屋市植田の街で、小中高と育ちました。

― 兄弟のユニットなんて仲良しでいいですね!お二人ともアウトドアやキャンプが好きではじめられたんですか?
タカシ:父がとてもアクティブな人で、幼少期は、父母兄と僕の家族4人でよくキャンプに出かけていたんです。高校生くらいまでは続いていたのですが、僕が大学生になる頃には、みんな忙しくなってきて行く機会が減ってしまって・・・。大人になったある時「またキャンプに行こう」と兄が声をかけてくれたんです。


左が兄のアキラさん。右が弟のタカシさん。お二人とも人柄が良くて親しみやすい。

― お兄さんから声をかけられたんですね。何か思うところがあったのですか?
アキラ:社会人になると家族で出かけることって少なくなりますよね。ある時ふと、昔出かけたアウトドアの楽しさを思い出して「やれるうちにやっておこう!よしキャンプだ!」って思ったんですよ(笑)それで家族に声をかけ、久々に出かけてみたらすごく楽しくて、そこからまたキャンプに行くようになりました。それがきっかけでアウトドアグッズを整理してみたら、父が集めてきたキャンプグッズが家にたくさん眠っていることに気づいて。ちょうどコロナ禍で外出も制限されていたこともあり、せっかくなら必要な人に使ってもらい、日常にアウトドアを取り入れるきっかけになればと思い、弟と一緒に活動をはじめました。これが「野遊びBros.」のはじまりです。



―「野遊びBros.」のルーツは、お父さまのアウトドア好きや家族とのキャンプだったのですね!お二人は、普段はどんなお仕事をされているのですか?
アキラ:今はお米屋さんで営業しています。実は「お米の三ツ星マイスター」の資格も持っていて(笑)過去にMARKETに出店していたお店にお米を卸していたこともあり、以前からソーシャルは身近に感じていました。あと、モード系のアパレルショップで働いていたこともあり、その時の接客の経験が、今の「野遊びBros.」にも活かせてるなと感じます。

タカシ:僕は普段、まちづくりに関する仕事をしています。子供のころ父と過ごす休日はキャンプだけでなく、愛・地球博などのイベントボランティアにも参加したりしました。その流れもあって大学では、地域振興や国際交流、多文化共生を専攻し、資金面で苦労する団体が多い現実に気づいたり、もっと知りたいと思うようになり、卒業後は、金融機関でお金の流れを学びつつ、商店街のイベントやマーケットの運営にも関わりました。実際の現場で感じたのは、地域で面白いことを仕掛ける人は多いけれど、それを受け止める場が少ないということです。それならば、自分がその役割を担おうと、まちづくりの世界に飛び込み、今年で9年目になります。

― たしかに。面白いことを仕掛ける人が多くても、受け止める場がなければ成り立たないですよね。

タカシ:兄と一緒にはじめた「野遊びBros.」では、使わなくなったアウトドアグッズやウェアの販売だけでなく、SNSでイベントやボランティアの情報発信・仲間集めなどもしています。自分が好きなことを通して、地域や人とつながることを楽しんでいるので、僕自身のこれまでの経験が今に繋がっているんだなと強く思います。





― 商品の販売だけでなく情報発信や仲間を集めたりもされているんですね。ますます「野遊びBros.」の活動が気になってきました。販売されている商品のこだわりなども教えてください。
明:販売する商品は、父が30年前から使っていたアウトドアグッズや雑誌など、“古き良きアウトドアアイテム”を中心に取り扱っています。父が、かつて、自分が欲しいアウトドアグッズは僕たちの分も一緒に買ってくれていたので数はたくさんあって(笑)あと、こだわりのひとつはブースづくりでしょうか。祖父が父方・母方ともに大工で、幼少期から工具を扱ってきた影響で、毎回木材で自作のブースを組み立てています。「なんでも自分たちでやってみる」という姿勢は子どもの頃から自然に身についていました。


商品が見やすい野遊びBros.オリジナルの木枠ブース。いつも木枠の中は人がいっぱい。

タカシ:あと・・・僕は「カモ」ですね。

―「カモ」ですか?野鳥の?
タカシ:はい(笑)カモが大好きなんです。幼少期に浜名湖で父と見たカモが、人生で初めての野生動物で。それ以来ずっと好きで。「野遊びBros.」の商品にもカモグッズを推しています。
アキラ:これは完全に弟の趣味ですね(笑)




かわいいものからリアルなものまで。タカシさんのカモ愛強いセレクト。

― お二人自身のルーツにある「好き」を大切に共有しながら広がっていくのが「野遊びBros.」のあり方のように感じました。
アキラ:はい、まさにそうだと思います。僕はファッションが好きなので、自分たちが「いいな」と思ったものに共感していただける瞬間が本当に嬉しいです。何度も足を運んでくださる方や「昔これ使ってたよ」と声をかけてくださる方もいて、接客の楽しさを改めて感じています。お客さんが購入したものをおしゃれに撮影して投稿してくれるのも、とても励みになっています。


アキラさんのお気に入りは、前面にあるたくさんのループが特徴のグレゴリーのリュック。


タカシさんのお気に入りは、10年以上リペアしながら大切に着ているARC’TERYXのアウター。

タカシ:僕も同じで、自分たちの「好き」がきっかけになって、つながりが広がっていくのを実感しています。マーケットで出会った子が別のイベントに来て声をかけてくれたり、「手伝いたい」と言ってくれたりしたことが印象的でした。SNSで発信したイベントに足を運んで報告してくれる人もいて、自分たちが良いと思ったことを一緒に楽しんでくれる仲間が増えているのが嬉しいです。今では逆に、お客さんから新しい情報を教えていただくこともあり「野遊びBros.」を通じて本当にいいつながりが広がっています。

― 来月、名古屋城で開催する「SOCIAL CASTLE MARKET 2025」では、「野遊びBros.」が初めてプロデュースするエリア「NOASOBI CASTLE」がありますが、どんな内容になりそうでしょうか?
タカシ:僕たちが担当するのは名古屋城の北西に位置する御深井丸の森のエリアで、アウトドアにぴったりの場所です。普段一緒に出店する仲間やリスペクトするお店に声をかけ、普段はあまり出店されないお店にも参加していただき、とてもスペシャルなエリアになりそうです。そして、僕らの大好きな「MOOSE」さんにも出店していただけることになりました!小学生の頃から父と通っている憧れのお店が参加いただけるのは本当に感慨深いです。


MOOSE店主の石田さんも交えてお話をうかがいました。野遊びBros.のお二人嬉しそう!

―(MOOSE店主・石田さんも加わりお話をお聞きしました)今回は取材場所として使わせていただき、ありがとうございます。MOOSEさんのお店の紹介をお願いしてもよいでしょうか?
石田:MOOSEの石田です。MOOSEは、登山やアウトドアに関連したアイテムを扱うお店です。アクティビティーだけでなく、日常の生活の中でも自然を感じられたり、地球に生きている事を最大限に楽しむライフスタイルをお手伝いするお店です。

― お店素敵ですね!こんなお店が近所にあったら、アウトドア好きになっちゃいますね。今回、野遊びBros.さんからMARKETの出店のお誘いを受けた時はどう思われましたか?
石田:とても嬉しかったですね。SOCIAL CASTLE MARKETのことは昨年くらいから知っていたのですが、まさか昔からお店に通ってくれていたお二人から声をかけてもらえるとは思ってもみませんでした。きっかけは、僕も名古屋でよく通っているお店の店主にご紹介していただいたことだったんです。



― お二人が顔見知りでお誘いを受けたのではないんですか!?
タカシ:昔からMOOSEさんに通っていましたし、大好きなお店だったのですが、なかなかお店で直接声をかける勇気がなくて(笑)

石田:これまでアウトドア専門のイベントに出店することはありましたが、SOCIALさんのような、アウトドアだけに特化していないイベントに参加するのは今回が初めてなんです。

―出店を快諾いただき恐縮です。MOOSEさんは1982年創業だそうですが、どのような経緯ではじめられたのでしょうか?
石田:1982年に、当時名古屋のスポーツ店で仕入れを担当していた父が、アウトドアに特化したお店をしたいと開業しました。まだノースフェイスが出始めた頃で、アウトドアグッズといえば登山用品が中心でした。お客様の年齢層も高めでしたね。今は「野遊びBros.」のお二人のように若い方も多く来てくださるようになりました。コロナ禍のキャンプブームなどきっかけに山などに出かける若者が増えたこともあり、お客様の層が広がったと感じています。今回のMARKETでは、アウトドアが好きな方はもちろん、初めての方にも楽しんでいただけるようなアイテムをご用意したいと思っています。






商品のディスプレイの仕方や装飾など、アウトドア好きにはたまらないものがいっぱい。

― どんなアイテムを販売されるか少し教えていただくことは可能ですか?
石田:キャッスルに向けて用意しているのは「ベアフットシューズ」になります。最近は厚底の靴が流行っていますが、ベアフットシューズはその逆でとても薄く、地面の感覚を直に楽しんでいただけます。会場となる名古屋城の森のエリアでは、地面に広がる葉っぱや枝の感触を大人も子どもも体験できると思うので、ぜひ履いて楽しんでいただきたいですね。体の健康にもとってもいいんですよ!


ベアフットシューズの魅力をご自身の体験も含めを話してくれる石田さん。


種類も豊富でデザインもオシャレなお勧めのベアフットシューズ「VIVOBAREFOOT」

― (試し履きさせていただきました)これまで履いてきた靴の感覚とぜんぜん違いますね。地面を感じます。どんどん歩きたくなりますね。
石田:嬉しいです。「ベアフットシューズ」はヨーロッパを中心に人気が出てきて注目されています。履いたことない方には、ぜひ名古屋城で試してもらいたいです。男女ともお試しできるようサイズもいろいろお持ちします。

タカシ:僕もベアフットシューズすごく気になっています。いろいろな方に名古屋城の森をベアフットシューズ履いて歩いてみてほしいです。アウトドアと聞くとハードルが高いと感じる方も多いと思いますが、NOASOBI CASTLEエリアはタープやテントもあり、雰囲気も含めていろいろな人に楽しんでいただけるはずです。お気に入りに触れることで、一歩踏み出すきっかけになったり、アウトドアに触れるきっかけになってくれたら嬉しいですね。
※翌日、タカシさんベアフットシューズ買われたそう(笑)

― アウトドアやキャンプの魅力を知るきっかけになるのはもちろん、みんなで体感したり楽しめる場になりそうですね!
タカシ:私たちの活動は、規模を大きくしたり有名になりたいというより、自分たちが楽しんでいることで、誰かが一緒に楽しめることが一番だと思っています。同じ温度感で楽しめる仲間たちと、マイペースに楽しみたい。イベント運営やボランティア、まちづくりにも共通して言えることは「できる人が、できることを、できる範囲でやる」ということ。こういう考え方が広がると、まちもイベントもポジティブな波及が生まれて、より素敵になっていくんじゃないかなと思います。

― 本当にそうですよね。できる範囲でマイペースで楽しみながら広げていったら、いつの間にか街が素敵になってた、みたいなのが自然なまちづくりなような気がしますね。本日は、MOOSEさんの素敵なお店でたくさんお話が聞けて嬉しかったです。本当にありががとうございました!キャッスル楽しみにしています!


お揃いのキャップは、野遊びBros.のオリジナル。「B」のロゴかわいい!

― 最後に、お三方の名古屋でよく行くお店を教えてください。
石田:僕は、このあたりですと平針駅の近くにある「シャンティー」です。南インド系のインドカレー屋さんで、とても美味しいんです。今はインドに修行に行かれていてお休み中なのですが、再開されたらぜひ行っていただきたいですね。

―カレー!アウトドアとも相性抜群ですね。石田さんもやっぱりカレーがお好きなんですか?
石田:はい、大好きです(笑)

アキラ:僕のおすすめは、塩釜口にある「天幸」です。なんでも美味しいですが、大抵、僕は回鍋肉で、弟は「天津麺」ですね。とくかく最高です!


山小屋へ来たかのような雰囲気の店内で、和やかにお話が聞けました。ありがとうございました!

タカシ:僕は円頓寺にある「サキアテジョーグー」です。実は今回、石田さんと僕たちを繋いでくれたのが「サキアテジョーグー」の店主さんなんです。ほんとにご縁に感謝です!「サキアテジョーグー」さんもキャッスルの同じエリアに出店するので、美味しい沖縄料理を楽しんでいただけたら嬉しいです!


NOASOBI CASTLEのビジュアルも完成!御深井丸の西北隅櫓を外側から見たデザインが素敵!

10/4(土)5(日)開催「SOCIAL CASTLE MARKET 2025」御深井丸エリアに、野遊びBros.プロデュース「NOASOBI CASTLE」エリアが出現します!森の中にいるようなアウトドアな雰囲気が楽しめる空間へ、ぜひ遊びに来てください!

野遊びBros.
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Text:Hiyori Sakakibara(THE SOCIAL)
Photo:Hidenobu Saji(special thanks!)
※MARKETの写真は、野遊びBros.提供

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