
MARKETや街で今気になる人に話を聞く「PEOPLE」第13回は、2025年のSOCIAL TOWER MARKET 5月のメインビジュアルを描いていただいた『太陽龍宮』のYORKさんにお話をお聞きしてきました。前回に続く台湾編です〜!
―まずは自己紹介と普段どんな仕事をしているか教えてください。
こんにちは、YORKです。『太陽龍宮(MFDT)』の創設者でもあります。タトゥーアーティストの仕事はもう14年くらいやっていて、基本的にアメリカントラディショナルがベースのスタイルです。でもそこにちょっと不気味な要素とか、オカルトっぽい感じ、宗教的な雰囲気、民間伝承の要素なんかを混ぜて、自分なりのアレンジを加えています。


太陽龍宮のスタジオ。たくさんのアートブックやイラスト、お面が並ぶ。
―YORKさんの所属している「Moon Face Dragon Temple(太陽龍宮)」には複数のアーティストが所属していると伺いました。メンバーはそれぞれ個人としても活動されているのですか?
はい、そうです。うちのメンバーはみんな、それぞれ独立したアーティストとして活動しています。スタジオとしては、色々なスタイルを持つアーティストたちと世界中で繋がりながら、タトゥーだけではなく、もっと大きな「ブランド」を一緒に作っていくということをテーマにしています。


太陽龍宮のメンバーは12名。週に1度、メンバーが作品やデザイン案を持ち寄りディスカッションをするのだとか。
―子どもの頃の体験で、今の仕事につながっていると思うことはありますか?
幼少期から、特にモンスターに関するアイテムが大好きでした。おもちゃや映画など、モンスターが登場するビジュアルには夢中になっていた記憶があります。その頃に感じていたワクワク感や魅力は、今の作品にも確実に反映されていると思います。

―タトゥーアーティストというお仕事を選んだきっかけはなんですか?
もともと絵を描くのが好きだったのですが、「イラストレーターだけで食べていけるのかな?」って不安もあり、高校・大学では商業デザインを学びました。好きなことに近い分野として選んだ感じですね。でもある日、大学の友達と一緒にタトゥーを入れに行ったときに「これだ!」って感じたんです。タトゥーの世界の空気感とかライフスタイル、働き方・・・その全部が自分にすごく合っていると思いました。それがこの道を選ぶ決め手になったんです。


壁一面に広がるのは、太陽龍宮のメンバーが手がけたタトゥーデザインのビジュアルたち。

太陽龍宮のアーティスト達によるデザイン案がぎゅっと詰まった一冊。
―今日お話を伺っているスタジオですが、何かエピソードがあれば教えてください。
スタジオをオープンしたとき、実はオープニングパーティーをやろうと2回試みたんです。でも、2回ともコロナのロックダウンと重なって中止に・・・。それで最終的にもうやらないことにしました(笑)今ではその出来事も、スタジオの“はじまりの物語”の一部になってますね。


スタジオの中のタトゥールーム。実はYORKさん、今でもタトゥーを入れてもらう時は痛いのが怖いんだとか(笑)
―SOCIAL TOWER MARKET5月のメインビジュアル制作を依頼されたときの気持ちはいかがでしたか?
めちゃくちゃ嬉しかったです!タトゥー業界の外の人たちとコラボするのはずっとやってみたかったので、こういうプロジェクトはすごく新鮮でワクワクしました。違う分野で何かを作れるのって、本当に楽しいです。

―今回のビジュアルでは、太陽龍宮の象徴「月顔龍」とテレビ塔を大胆に融合させ、テーマに沿った印象的な表現を目指したとのことですが、この作品に込めた思いをもう少し詳しく教えてください。
僕は強烈でインパクトのあるビジュアルが好きなんです。テレビ塔の形を見たとき、「Moon Face Dragon」と組み合わせたら面白そうだなって直感的に思いました。そのキャラを“ウイルスのように”拡がる存在にしたくて。つまり、一度見たら頭から離れない、視覚的に刺さるものを作りたかったんです。そこからコンセプトが生まれました。


「Moon Face Dragon」の3Dオブジェ。販売後、即完売だったとか。欲しい〜・・・!

こちらは「Moon Face Dragon」の敷物。確かに一度見たらクセになるデザイン。
―今後チャレンジしてみたいことはありますか?
今、すごく興味があるのは他ジャンルとの融合です。たとえば、オリジナルトイや家具のデザインとか、タトゥー文化を軸にしていろんなアートやデザインと組み合わせてみたい。とにかく、いろいろ試していきたいですね。


スタジオにはアパレルやステッカーキーホルダーなど心奪われるアイテムがずらり。
―それでは最後に、台湾を訪れる人におすすめしたい場所はありますか?
台湾は小さい島だけど、街ごとに雰囲気や風景が全然違うんです。だから1週間くらいかけて、島をぐるっと回ってみてほしいです。各地のローカルな文化や暮らしのリズムを体感してもらえたら嬉しいです。

インタビュー後にYORKさんおすすめのスタジオ近くのアイスやさんに行ってきました。

スタジオから徒歩2、3分の位置にあるアイスやさん。

店の前の細長い椅子に座っていただく台湾スタイル。

お豆腐のようなやわらかなものに、かき氷とタロイモの白玉がのった夏にピッタリのひと皿。

スタジオ入口の椅子に座るYORKさん。絵になります。
最近はDJとしての活動も始めたのだとか。また名古屋の街でお会いできる日を、楽しみにしています!
日本とのコラボ企画や商品にも関心があるとのことなので、気になった方はぜひ「太陽龍宮」または「YORK」のInstagramへ、DMを送ってみてくださいね。YORKさん、ありがとうございました!
太陽龍宮
◎Instagram
YORK
◎Instagram
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Text:Hiyori Sakakibara (THE SOCIAL)
Photo:Ziin(Special thanks!)

11/8(土)9(日)12/6(土)7(日)に開催する『SOCIAL TOWER MARKET 2025秋』のメインビジュアルを公開しました。
毎回、ベースのロゴマークに上から落書きをしていただくように様々なアーティストの方にイメージを描いていただいているメインビジュアル。
※過去のビジュアルはこちら
4月・5月に続き、11月・12月も台湾の素敵なアーティストのみなさんに手がけていただきました。前回とはまたひと味違うテイストの、キュートでポップなビジュアルを、楽しんでいただけたら嬉しいです!
11月のSOCIAL TOWER MARKETのメインビジュアルを手がけてくださったのはYaoさん。「DUMPLING CAT FAMILY」のキャラクターたちとテレビ塔の世界がとびきりキュートです!

Yao
プロフィール[個人簡介]===
こんにちは、DUMPLING CAT FAMILYの作者、Yaoと申します。普段は家で猫や犬と一緒に過ごしながら、イラストを描いたり、餃子猫ファミリーの物語を創作したりしています。
大家好我是DUMPLING CAT FAMILY的作者,我叫Yao。日常最喜歡跟貓狗窩在家裡畫畫,一起創作餃貓一家的故事。
今回のビジュアルに込めたおもい[這次視覺設計的想法]===
制作中は、どうやってDUMPLING CAT FAMILYとSOCIAL TOWER MARKETの世界観を融合させるかをずっと考えていました。餃子猫ファミリーの可愛くて楽しい個性をビジュアルの中で表現できればと思って描きました。
發想的過程中一直在想要如何將DUMPLING CAT FAMILY與SOCIAL TOWER MARKET融合在一起,希望能在畫面上表現出餃貓一家可愛有趣的個性。
Instagram:@hsinhsiu_yao
続いて、12月のSOCIAL TOWER MARKETのビジュアルは、Beryl Wuさんにお願いしました。可愛い猫と女の子が印象的ですが、背景に込められたBerylさんの想いに目を向けると、また違った見え方がしてきます。

Beryl Wu
プロフィール[Profile]===
イラストレーターのBeryl Wuは、ブラックユーモアをほのかに織り交ぜながら、身体、セックス、そして人生のつながりを女性の視点から探求しています。彼女の作品は、鮮やかで力強い色使いが一見平面的に見える表現にアクセントを加え、テクスチャーのある筆致に豊かさの層を重ねています。また、表現の幅を広げるため、物語を広く伝える手段としてさまざまなメディアにも挑戦しています。

今回のビジュアルに込めたおもい[Behind the Visual]===
私の作品の多くにはブラックユーモアが含まれており、身体やセックス、人生といったテーマを、自分自身の視点を通して描いています。この作品では、猫と少女の戦いを描いています。猫は花に水をやろうとしており、少女はその花を切り落とそうとしているのです。私たちが人生で直面する多くの「戦い」と同じように、何を手放し、何を育てていくかという選択を描いています。

Instagram:@beryl510
そして今年のSOCIAL CASTLE MARKET 2025には、Beryl Wuさんのご出店も決定しています。ぜひ、当日をお楽しみに!
SOCIAL TOWER MARKET 2025秋
11月12月のSOCIAL TOWER MARKETも100を超える素敵なお店が出店します。
会場:オアシス21 緑の大地(地上階)
住所:名古屋市東区東桜1-11-1
開催日:11/8(土)9(日)、12/6(土)7(日)
開催時間:11:00〜16:30
入場料:無料
主催:SOCIAL TOWER PROJECT実行委員会
※雨天決行・荒天中止
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