
MARKETや街で今気になる人に話を聞く「PEOPLE」第15回は、2025年のSOCIAL TOWER MARKET 12月のメインビジュアルを描いていただいた台湾在住のBeryl Wuさんにお話をお伺いしました。4回続いた台湾編も今回がラストです!ぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
―はじめに自己紹介とどんなお仕事をされているのかを教えてください。
イラストレーターのBeryl Wuです。「身体」や「性」、「生きること」といったテーマに、少しブラックユーモアを混じえた、自分なりの視点で作品を作っています。



話題にしにくいテーマでさえも、クスッと笑えるチャーミングさのある作品にしてしまうのが魅力。
―Berylさんの作品には、可愛さの中に毒々しいものやシュールな表現があったりしますが、そのような作風につながっているなと感じる経験などはあったのでしょうか。
作品には、私自身の性格を映したユーモアが込められています。私は伝統的なアジアの家庭で育ち、両親はとても厳しく、愛情表現も控えめでした。そのような環境で育ったことで、自己不信を抱くようになり、長い間、自分の中にある愛や承認を探し続けてきました。今では、その旅もだいぶ進み、自分を受け入れられるようになってきたと感じています。私の作品の多くは、この内面と向き合う旅を表現しており、そこには必ずユーモアを添えています。同じような経験をしている人が、作品を通して少しでも笑顔になってくれたら嬉しいです。



―今の仕事を選んだきっかけを教えてください。
子どもの頃から絵を描くことが大好きでしたが、それを仕事にするのは難しいと感じていました。そこで、より幅広く仕事につながり、リスクの少ない道をと考え、グラフィックデザインを学び、デザインの仕事をしていました。コロナ禍の間はロンドンで暮らしていて、在宅勤務が中心だったので自由な時間が増えました。その時間をきっかけに趣味として再び絵を描き始めると、紙に向かって描く楽しさを思い出し、止まらなくなったんです。最初はただの楽しみでしたが、台湾で初めてイベントに参加したときに思いがけず注目をいただき、アパレルブランドなどからの依頼にもつながりました。そこから私のイラストレーターとしての仕事が始まったんです。自分の経験を振り返ると、新しいことを始めるときには勢いと勇気が必要だと思います。ただ同時に、お金と計画も大切だと感じますね(笑)


―これまでの背景や、コロナ禍にできた時間。その一つ一つの積み重ねが、今につながっているのですね。今回お話を伺っているこの場所についても教えていただけますか?
ここは、私にとって初めてのアトリエです。自分だけの場所を持てたことが本当に嬉しく、棚やテーブルも自分で作りました。その時間も、とても良い思い出になっています。建物は古くからある3階建で、4人のアーティストの友人とシェアしています。1階には陶芸スタジオ、2階は共有スペース、そして3階が私のアトリエです。ここに来るまでは、アーティストの友人がいなかったので、クリエイティブな仲間に囲まれて過ごす日々はとても新鮮で、心地よく感じています。


1階の陶芸スタジオは、Berylの友人ZI YONE(茜)さんのアトリエ。素敵な作品がずらっと並びます。
―SOCIAL TOWER MARKET 12月のビジュアルの制作の依頼があった時はどんな気持ちでしたか?
お声がけいただけたことが本当に光栄で、とてもワクワクしました。私はマーケットを訪れるのも大好きで、これまでに何度か参加したこともあります。だからこそ、今回ビジュアルを担当でき、とても嬉しかったです。

―そして、なんと!10月4日(土)5日(日)に開催のSOCIAL CASTLE MARKET2025にご出店いただけるとのこと、ありがとうございます!
名古屋にはまだ行ったことがないので、10月に初めて訪れるのをとても楽しみにしています!自分の作品を紹介できること、そして名古屋の街を体験できることが本当に楽しみです。


台湾から届くBerylさんの新刊も、今回のMARKETで手に取れることができるそうです。

Berylデザインのバッグも販売予定とのこと。口がしっかり絞れるので荷物が多くても◎
―日本が大好きで、大阪の万博にも訪れたそう。初めての名古屋滞在で、「ジブリパークにはぜひ行きたい」そうです。

お気に入りのミャクミャク帽子もとてもお似合いです!
Berylさんも出店予定の台湾エリアの詳細はこちらからチェック!
―Berylさんのユーモアあふれる作品や人柄、そして名古屋でご出店いただけることとても楽しみです。最後に台湾でおすすめのお店を教えていただけますか?
台北には素敵な本屋さんがたくさんあります。たとえば「Ponding Space」や「野草書店」などがおすすめです。夏に台中(私の拠点です)を訪れるなら、「美村點頭冰」のかき氷をぜひ試してみてください。また、台中には「The Ice Palace」というとてもクールなお店もあります。ドリンクを楽しみながら漫画を読める場所で、オーナーさんもとっても素敵な方です。

ということで、BerylさんとZI YONEさんと『美村點頭冰』に行こうと思ったのですが、残念ながらお休み…。そこで、後日あらためておすすめのかき氷を食べに行ってきました。


マンゴーのかき氷は日本円で650円ほど。

ゴロゴロのマンゴーにシャクシャクの氷が暑い時期にぴったりでした。
10月のSOCIAL CASTLE MARKETで、Berylさんの世界観やユニークな作品を実際に手に取って楽しんでくださいね。きっと、素敵な出会いがあるはずです。
Beryl Wu
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Text:Hiyori Sakakibara (THE SOCIAL)
Photo:Ziin(Special thanks!)
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